名前のない女たち 中村 淳彦【著】 宝島社
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宝島社文庫 名前のない女たち 中村 淳彦【著】 宝島社(2004/06発売)
名前のない女たち (宝島社文庫) | 中村 淳彦 |本 | 通販 | Amazon
サイズ 文庫判/ページ数 487p/高さ 16cm
商品コード 9784796641449
本の写真
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小口になります。梱包、発送などの厚みの目安に。
ピーアール文、参考文、中身ページ写真など、ご参考になれば。
あらすじ・内容説明
名前さえ紹介されることなく、アダルトビデオの内容にあわせて時には女子高生、時には人妻に変身する企画AV女優たち。日雇い労働者のように、呼ばれた現場で過激なセックスを披露して、けっして高額ではないギャラを手にして消えるように辞めていく彼女たちは、何故、セックスをするという職業を選んだのか。セックスを職業に選んでしまった彼女たちが赤裸々に語る、驚くべき生と性。
目次
ホームレス女―結城杏奈
不幸な女―小越あい
ひきこもり女―北条舞
言い訳する女―市川紗苗
分裂する女―ひなこ
公務員だった女―星野瑠海
面倒くさい女―水野奈菜
トップだった女―斎藤つかさ
普通の女―飛鳥みどり
嘘つき女―今井はるか
被害妄想の女―本島純子
空想する女―白鳥あい
ヤリマン女―立石さやか
蹂躙された女―田口エリカ
絶望する女―麻保子
金しか信用できない女―百瀬うらら
オタク女―木下いつき
有名になりたい女―林まなみ
表情のない女―瀬戸内あすか
田舎者女―朝倉まりあ
レビュー
この本が出版された年の出来事・流行・世相
2004年(平成16年)出来事
■新潟県中越地震(死者68名)
■鳥インフルエンザ
■アテネ五輪で日本選手大活躍、メダル最多の37個
■日本で新紙幣発行(1万円札が福澤諭吉、5千円札が樋口一葉、千円札が野口英世)
■日本テレビが汐留の新社屋に移転
■九州新幹線新八代駅~鹿児島中央駅間が開業
■東京国際空港第2旅客ターミナルビルが開館
■性同一性障害特例法が施行
■ニンテンドーDSとプレイステーション・ポータブル発売
■消費税の内税(総額)表示の義務化
■市町村合併により7府県で11市が誕生
■運転中の携帯電話使用が罰則対象に
■シアトル・マリナーズのイチローがシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新
2004年(平成16年)流行ファッション・髪型
■キティやミッキーなどのキャラクター
■セレブファッション流行
■ショートジャケット
■ムートンブーツ
■リアルクローズスタイル
■ロリータファッション
■個性派ジーンズ
■カジュアル・ファー大ブレイク
■「レオパート柄」大ブレイク
■「ルエラ」と「パロディ」のバック
■ショルダーウォーマー
■お出かけジャージ
■ハンパ丈のパンツ
2004年(平成16年)新商品・ヒット商品
■iPad mini(アップルコンピュータ)
■ニンテンドーDS(任天堂)
■プレイステーション・ポータブル(ソニー)
■デジタルカメラ LUMIX DMC-FX7(パナソニック)
■アジエンス(花王)
2004年(平成16年)流行語
■チョー気持ちいい (アテネ五輪男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手がプールから上がって述べた感想)
■気合だー! (アニマル浜口が娘の浜口京子選手をアテネ五輪へ送り出すとき連発した)
■セカチュー (片山恭一の小説『世界の中心で愛をさけぶ』が大ヒットし映画にもなった)
■…残念!! (ギター侍こと波田陽区のギャグ)
■負け犬 (酒井順子のベストセラー『負け犬の遠吠え』からきている)
2004年(平成16年)ベストセラー
■ハリーポッターと不死鳥の騎士団(上・下)(J.K.ローリング)
■世界の中心で、愛をさけぶ(片山恭一)
■バカの壁(養老孟司)
■グッドラック(A.ロビラ フェルナンド・トリアス・デ・ベス)
■蹴りたい背中(綿矢りさ)
■13歳のハローワーク (村上龍)
■川島隆太教授の脳を鍛える大人の音読ドリル(川島隆太)
■キッパリ!たった5分間で自分を変える方法(上大岡トメ)
■いま、会いにゆきます(市川拓司)
■新・人間革命(12・13)(池田大作)
関連書
名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで 単行本 – 2009/4/10
中村 淳彦 (著)
Amazonカスタマーレビュー
AVを取り巻く不況は深刻で、もはや「お金のためにAVに出演する」のは完全に過去の話となっているにもかかわらず、なぜ女のコたちはそれでもセックスを売り続けるのか――。
言語化できない無意識の衝動に突き動かされ、ヒリヒリした不安の中に身を焦がしながら生きている、現代女性たちの切実な想いを鋭く抉る、シリーズ最高傑作です。
名前のない女たち セックス依存症編 (宝島SUGOI文庫) 文庫 – 2012/3/6
中村 淳彦 (著)
Amazonカスタマーレビュー
東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか 単行本 – 2019/4/5
中村 淳彦 (著)
Amazonカスタマーレビュー
〝その日暮らしは十分できます。
もっと経済的に厳しい人がいるのも十分承知はしています。
けど、ずっとギリギリの生活で、なんの贅沢もしていないのに貯金すらできない。
年齢ばかり重ねて、私はいったいどうなってしまうのだろうって〟
貧困は、経済的な貧しさ、病気、希薄な人間関係、孤独、救済制度の知識不足など、
ネガティブな要素が重なって深刻さが増していく。
特に、家賃が高く、地域の縁が薄い東京暮らしは、躓いて貧困に陥りやすい。
東京の貧困女子の苦境を聞きながら、なんとかならないかと何度も思ったが、
自己責任の言葉は止まらないので、状態はもっと悪化するとしか思えない。
無理解が蔓延する現状ではSOSを出しても、どこにも届かない可能性が高い。
いつ誰が転落するかわからない社会である以上、
貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずだ。
どこかのタイミングで女性から中年男性にシフトチェンジするかもしれない。
私自身、取材で出会った彼女たちと遠くない未来の自分の姿がダブって怖くなった。
奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、
理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、
民間企業よりもひどい、まじめな女性ほど罠に陥る官製貧困、
明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…。
貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクション。
東洋経済オンライン1億2000万PV突破の人気連載、待望の書籍化!
いま日本で拡大しているアンダークラスの現状が克明に伝わってくる。