鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

破滅 - 梅川昭美の三十年 毎日新聞社 幻冬舎

今日の気になる書籍のご紹介

いま話題の書籍や古書などジャンルを問わず
良いなと思った書籍を幅広く
関連書を交えて紹介していきます。

本日の、ご紹介する書籍はこちら。

幻冬舎アウトロー文庫 破滅 - 梅川昭美の三十年 毎日新聞社 幻冬舎(1997/06発売)

破滅―梅川昭美の三十年 (幻冬舎アウトロー文庫 O 5-1)
破滅―梅川昭美の三十年 (幻冬舎アウトロー文庫 O 5-1) | 毎日新聞社社会部 |本 | 通販 | Amazon破滅―梅川昭美の三十年 (幻冬舎アウトロー文庫 O 5-1) | 毎日新聞社社会部 |本 | 通販 | Amazon

サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
商品コード 9784877284848

本の写真

おもてのカバー面です。

うらのカバー面です。

うらのカバー下面です。

おもてのカバーの下面です。

背と小口になります。梱包、発送などの厚みの目安に。

あらすじ・内容説明

「服を脱げ、脱がんと撃ち殺すぞ!」三菱銀行北畠支店に籠城した梅川昭美は女子行員たちを全裸にし、重傷を負う人質の耳を削ぎ落とさせた……。稀代の凶悪強盗殺人犯の実像を抉る迫真ルポ。

梅川 昭美(うめかわ あきよし、1948年3月1日 - 1979年1月28日)は、日本の殺人、強盗犯。シリアルキラー大竹市強盗殺人事件及び三菱銀行人質事件を起こした。

来歴
広島県佐伯郡小方村(現・大竹市)で生まれる(当時父46歳、母42歳)。姉もいたが、梅川が生まれる前に夭折。幼少時代を極貧の中で過ごす。8歳時に父親が脊髄を患い歩行困難となり退職、母親は梅川が小5の時、離婚して家を出て行く。

梅川は父親の郷里・香川県大川郡引田町(現・東かがわ市)に連れて行かれ、現地の小学校に転入。だが父親は長男でありながら家督を継がずに若くして家出をしていたので梅川一族に冷遇される。それに憎悪を抱いた梅川は一年後に家出し、別れた母親を頼って、生まれ故郷の大竹市内に逃げ帰る。

工場の炊事婦として朝から深夜まで働く母親の元で梅川は放任状態となり、中学時代には喫煙、暴行等での補導が度重なり外泊も頻繁になる。広島工業大学附属工業高等学校(現在の広島工業大学高等学校)へ進学したが授業に出席することは稀で、オートバイを盗んで逮捕され、入学わずか4か月で退学させられる。

悩んだ両親は何年かぶりに再会し、復縁することで梅川の更生を図る。しかし、独り暮らしを始めた梅川はアパートの家賃や遊興費捻出のため、15歳の時、以前アルバイトをした大竹市内の土建業者宅に強盗目的で侵入し、社長の義妹(当時21歳)を刃先が折れるほど刃物でメッタ刺しにして殺害し、現金や通帳などが入った金庫を奪い逮捕され、山口の特別少年院へ送致収容される。供述において梅川は「(金を盗るのに)邪魔だから殺した」「他の奴らはぬくぬくと暮らし、何で俺だけが貧乏して苦しまないかん」と述べたという。梅川の少年院行きを命じた広島家庭裁判所は、審判の最後に「少年の病質的人格は既に根深く形成されていて、容易に矯正しえないものである。少年が今後、社会に出れば同様の多種の非行を繰り返し、再び犠牲者が出る可能性があると思料される。だが少年であるがゆえに処罰しえない」と補足し、結局この審判が後の事件による犠牲者を生むこととなった。

1979年1月26日に三菱銀行人質事件を起こし、銀行員と警察官を2人ずつ殺害した後、1月28日に突入した大阪府警察本部警備部第二機動隊零中隊に射殺された。30歳没。

梅川をモデルにした作品

TATTOO<刺青>あり - 主人公の竹田明夫(演・宇崎竜童)は梅川をモデルにしている。
関連項目

レビュー

Amazonカスタマーレビュー

精神成長過程において必要な教育。

犯罪に走らせた生活環境、教育の大切さ

30年以上経つとこんな大事件でも風化してしまうのに愕然としました

強烈な記憶に残るニュースでしたが、その真相がよくわかる秀逸な作品です。


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宇崎竜童 - ハッシャバイ・シーガール

「映画、TATOO<刺青>あり」エンディング、にて。
遺骨となった息子と母親が故郷に帰るシーンに流れます。
いいシーンです、涙腺が、、、。
やっぱ銀行強盗なんて成功しないんだな、と。

が、しかし。
当時梅川が人質らにやっていた事や母の行動は。
この映画には描かれていません。

警察は母親に息子の説得を頼みます、
で、母親は梅川の説得に向かう前、美容院へ行って髪をセットしてから行ったとか…
そんなことしてる場合かと思います。
人質となった銀行員と客らは地獄の苦しみをしてるさなか、
その母は美容院で髪をセット。
梅川は撃って苦しむ行員の同僚に耳をそげ!と命じたり地獄のような光景だと思う。

この映画は、梅川を美化しすぎだと思います。
どうしょうもないクズでカス、周りにいたら関わりたくないような男。。。
でも、映画は面白いです。
歌は名曲です、心にしみます。

歴史的事件「三菱銀行人質事件」に新事実 2人の凶悪犯を虜にした魔性の女がいた

2018年3月23日放送 20:29 - 20:37 TBS
爆報!THE フライデー ワイドショーを騒がせた 凶悪事件の謎を徹底追跡

三菱銀行人質事件の犯人・梅川昭美とベラミ事件の犯人・鳴海清、2人の凶悪犯を虜にした15歳の魔性の女。1980年、当時30歳だった伊藤記者はその女・杉田千春(仮名)を取材した。魔性の女のイメージとは違う純粋そうな女性、当時16歳だった。その1年ほど前、千春の父は工場職人だったが事故で指を失い、家族への暴力に走るようになった。家に帰りたくないと思っていた時に知り合ったのが近所に住んでいた暴力団員・鳴海清、15歳にして愛人となり家でした。1978年に鳴海清は死亡、居場所が亡くなった千春はスナックで働き始めた。そこに客としてやってきたのが梅川昭美、惹かれて付き合うようになったがDVに耐える生活を続けた。


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この本が出版された年の出来事・流行・世相

1997年(平成9年)出来事

■消費税率を5%に引き上げ
■日本サッカー 悲願のワールドカップへの出場決める(ジョホールバルの歓喜
■フジテレビが東京都港区台場の新社屋から本放送開始
大阪ドーム完成
ナゴヤドーム完成
山一證券破綻
東京湾アクアライン開通
岡山自動車道が全線開通
磐越自動車道が全線開通
臓器移植法施行

1997年(平成9年)流行ファッション・髪型

■日本人デザイナー・ブーム
裏原宿スタイル流行
■モード系ファッション
■ローテク・シューズ流行
■ヴィンテージファッション
ホルターネックの肩出しファッションが流行
■スリットが入ったミニスカートが流行
■「ババシャツ」と呼ばれる袖のついた肌着が若い女性の間で流行
■ストレッチブーツが大流行
■ハイソックス派が登場
■和物ブーム

1997年(平成9年)新商品・ヒット商品

プリウストヨタ
メモリースティックソニー
■テレビ WEGAソニー
■ビオレメイク落としふくだけコットン(花王
ハイパーヨーヨー

1997年(平成9年)新食品・ヒット食品

■アサヒ・スーパードライ
キシリトール(ロッテ)

1997年(平成9年)流行語

失楽園 (小説失楽園から不倫の意味で使われた)
チャイドル (チャイルド+アイドル)
■ビジュアル系 (派手なメークによってブレイクしたバンド)

1997年(平成9年)ベストセラー

■ビストロ・スマップ完全レシピ
■永遠の法(大川隆法
失楽園上・下(渡辺淳一
■母の詩(池田大作
■少年H上・下(妹尾河童
■7つの習慣
鉄道員(ぽっぽや)
■ももこの世界あっちこっちめぐり(さくら・ももこ)
まる子だった(さくら・ももこ)
ユートピア創造論大川隆法

関連書

TATOO<刺青>あり《HDニューマスター版》Blu-ray

宇崎竜童 (出演), 関根恵子 (出演), 高橋伴明 (監督) 形式: Blu-ray
Amazonカスタマーレビュー

内容紹介

TATTOO[刺青]あり ≪HDニューマスター版≫」

宇崎竜童、死亡。検死報告、刺青あり。
1979年に起きた三菱銀行人質事件の犯人の、破滅へと向かった人生を描いた衝撃作。

「30歳までに何かデカいことをしてやる」と思いつづけ、ついには銀行を襲撃、40時間余に亘って籠城し射殺された三菱銀行人質事件の犯人、
梅川昭美をモデルに、彼の青春の軌跡と“男"になろうと背伸びし続け破滅へと向う一人の男を描く犯罪・青春ドラマ。
監督には22歳でデビュー後数々の秀作を発表したピンク映画界の大御所・高橋伴明
本作でメジャーデビューを果たした。
プロデューサーには『ガキ帝国』の井筒和幸
主演には音楽と映画の世界を縦横無尽に往還した宇崎竜童、破滅への引き金となる魔性の女を関根恵子が熱演。
☆1982年キネマ旬報ベスト・テン第6位

【STAFF】
◆監督:高橋伴明
◆製作:佐々木史朗
◆企画:多賀祥介
◆プロデューサー:井筒和幸
◆脚本:西岡琢也
◆撮影:長田勇市
◆音楽:宇崎竜童

【CAST】
宇崎竜童、関根恵子渡辺美佐子太田あや子、忍海よし子、矢吹二朗

©1982 国際放映/ブロウアップ/東宝

銀行籠城 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2007/10/10

新堂 冬樹 (著)
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うだるような猛暑の七月十五日午後三時、あさがお銀行中野支店で惨劇は起こった。閉店寸前の行内に押し入った男が、男性客と案内係を次々に射殺。人質にとった行員と客を全裸にし籠城した。何ら具体的な要求をせず、阿鼻叫喚の行内で残虐な行為を繰り返す男。その真の目的とは何なのか?現代社会の歪みを描ききったクライムノベルの最高傑作。

津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮文庫) 文庫 – 2005/10/28

筑波 昭 (著)
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その狂気、やむことなし!
  横溝正史八つ墓村
松本清張『闇に駆ける猟銃』
名だたる作家たちが、幾度となくこの事件の真相に迫ろうとした。
日本犯罪史上に残る「大量殺人事件」を追った、事件ノンフィクションの金字塔。

その男は三十人を嬲り殺した、しかも一夜のうちに――。
昭和十三年春、岡山県内のある村を鮮血に染めた「津山事件」。
漆黒の晩、日本刀一振と匕首二口、そして猟銃をぶら下げ襲撃を遂行し、
その後、自らも果てた男の抱える闇とは何だったのか? 
丹念な取材と豊富な捜査資料をもとに再現される、戦慄の惨劇。
日本犯罪史に暗い影を落とす“大量殺人の記録”に迫る。不朽のノンフィクション。
解説・永瀬隼介

著者の言葉
わたしは、本書によって事件の謎を完全に解明したなどと揚言するつもりはないし、そうした自負はわたしの貧困な力量が許すところではない。なにはともあれ四十余年後の現在、入手し得る限りのデータによって事件の全容を再構築することによって、わが国最大のこの大量殺人事件がさらに広く知られ、犯人をはじめこれにかかわった人と時代と風土に関して、いくばくかの新たな認識がもたらされるとすれば、それだけでわたしは満足するにちがいない。(「あとがき」より)

著者について
1928(昭和3)年、茨城県生れ。日本大学芸術学部中退。新聞記者を経て作家に。著書に『連続殺人鬼 大久保清の犯罪』『巣鴨若妻殺し 昭和戦前の最難事件』などがある。

さいごに

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