鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

2022-07-15から1日間の記事一覧

泥のカネ―裏金王・水谷功と権力者の饗宴 森 功【著】 文藝春秋

福島原発から胆沢ダムに至るまで、ダーティ・マネーの臭いがする所には、「平成の行商」と呼ばれた水谷功の影がある。小沢一郎との関係、東電のトラブルの裏処理、裏金のつくり方、談合の実態、北朝鮮利権、有名演歌歌手を招いたディナーショー…。第一人者の…

木馬の騎手 三浦哲郎 新潮社

出稼ぎに出たきり戻らぬ父を尋ねて、ひとり東京に着いたキワ、自分は電気仕掛けで動くのだと頑なに信じる少年・作次、晴れ着を着て父親とメリー・ゴー・ラウンドに乗るチサ――。危ういバランスをとりつつ、生と死の深淵を覗き見る子供たち。この、人生の小さ…

仁義なき戦い―仁義なき戦い・広島死闘篇・代理戦争・頂上作戦 笠原 和夫【著】 幻冬舎

昭和22年、復員後ぶらぶらしていた広能昌三(菅原文太)は闇市で暴れる男を射殺、刑務所送りになったことから暴力社会に身を置く。以来20年、血で血を洗う、広島ヤクザ抗争の火蓋が切って落とされた。暗殺、裏切り、復讐、非業の死、力の均衡のみならず…

千マイルブルース 山田 深夜【著】 幻冬舎

迷い、失意のどん底に落ち、それでも人は生きていく。二十年間勤めた会社を辞めて足掻き続ける男、捨てた故郷へ向かう道中で自分自身を見つめ直す男…著者が自らを投影した「俺」たちが、バイクで旅を続ける。そんな不器用な男たちの愛すべき生き様を描いた全…

お前はただの現在にすぎない―テレビになにが可能か 萩元 晴彦/村木 良彦/今野 勉【著】 朝日新聞出版

1960年代後半、番組内容や報道の取材方法を巡って「TBS闘争」が起こった。本書は、闘争のさなかで三人のテレビマンが「テレビになにが可能か」を繰り返し自らに、会社に、社会に問い続けた記録である。テレビの本質をもっとも深く問うた本として、復…

0葬―あっさり死ぬ 島田 裕巳【著】 集英社

日本の葬儀代は世界一。葬式や墓に何百万円もかける必要が本当にあるのか。遺族が散骨を行う「マイ自然葬」、そして葬儀をせず遺骨すら受け取らず、墓も作らない「0葬」へと時代は確実に進んでいる。超高齢化が進み、死者を葬り、弔うことへの意識は昔と大…