鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

本›文学・評論›文芸作品

やきそば三国志 加藤 文【著】 文藝春秋

ビジネス小説のヌーヴェル・ヴァーグ誕生!わかる、わかる。マーケティングがわかる。戦略がわかる。企画の立て方がわかる。そして、家族がわかる。幸福もわかる。

安土往還記 (改版) 辻邦生 新潮社

争乱渦巻く戦国時代、宣教師を送りとどけるために渡来した外国の船員を語り手とし、争乱のさ中にあって、純粋にこの世の道理を求め、自己に課した掟に一貫して忠実であろうとする“尾張の大殿(シニョーレ)”織田信長の心と行動を描く。

無人島に生きる十六人 須川 邦彦【著】 新潮社

大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工…

イリュージョン リチャード・バック/村上龍 集英社

この世の中は、すべて光と影とで組織された幻影さ!オンボロ複葉機に乗った救世主が米中西部の空と草原にくり広げる奇跡と冒険。世界の若者たちに真の自由の意味を問いかける現代の英雄伝説。

千マイルブルース 山田 深夜【著】 幻冬舎

迷い、失意のどん底に落ち、それでも人は生きていく。二十年間勤めた会社を辞めて足掻き続ける男、捨てた故郷へ向かう道中で自分自身を見つめ直す男…著者が自らを投影した「俺」たちが、バイクで旅を続ける。そんな不器用な男たちの愛すべき生き様を描いた全…

海がきこえる 氷室 冴子【著】 徳間書店

高知の高校を卒業した杜崎拓は、東京の大学に進学し、一人暮らしを始めた。その矢先、同郷の友人から武藤里伽子が東京の大学に通っていると聞く。里伽子は高知の大学に行っていたのではなかったのか?拓の思いは、自然と2年前のあの夏の日へと戻っていった…

日本三文オペラ (改版) 開高 健【著】 新潮社

大阪の旧陸軍工廠の広大な敷地にころがっている大砲、戦車、起重機、鉄骨などの残骸。この莫大な鉄材に目をつけた泥棒集団“アパッチ族”はさっそく緻密な作戦計画をたて、一糸乱れぬ組織力を動員、警察陣を尻目に、目ざす獲物に突進する。一見徒労なエネルギ…

ジャッカルの日 フレデリック・フォーサイス/篠原慎 角川書店(1979/06発売)

暗号名ジャッカル――ブロンド、長身、ひきしまった体躯のイギリス人。プロの暗殺屋であること以外、本名も年齢も不明。警戒網を破りパリへ……標的はドゴール。計画実行日”ジャッカルの日”は刻々と迫る!

全一冊 小説 上杉鷹山 童門 冬二【著】 集英社

九州の小藩からわずか十七歳で名門・上杉家の養子に入り、出羽・米沢の藩主となった治憲(後の鷹山)は、破滅の危機にあった藩政を建て直すべく、直ちに改革に乗り出す。―高邁な理想に燃え、すぐれた実践能力と人を思いやる心で、家臣や領民の信頼を集めてい…

赤目四十八瀧心中未遂 長吉, 車谷

圧倒的な小説作りの巧みさと見事な文章で、底辺に住む人々の情念を描き切る。 直木賞受賞で文壇を騒然とさせた話題作。