恋 (新潮文庫) [文庫] [2002] 真理子, 小池
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恋 (新潮文庫) 文庫 – 2002/12/25
あらすじ
浅間山荘事件の年。当時学生だった布美子は、大学助教授の片瀬信太郎と妻雛子の優雅で奔放な魅力に心奪われ、彼ら二人との倒錯した恋にのめりこんでいた。
全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。
その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極めた直木賞受賞作。
書籍情報
恋 (新潮文庫) 文庫 – 2002/12/25
小池 真理子 (著)文庫: 517ページ
出版社: 新潮社 (2002/12/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101440166
ISBN-13: 978-4101440163
発売日: 2002/12/25
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小池/真理子
1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。’89(平成元)年に「妻の女友達」で日本推理作家協会賞の短編部門を受賞。’96年に『恋』で直木賞を、’98年には『欲望』で島清恋愛文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
あらすじ
三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。図書館司書の青田類子は、妻子ある男との肉欲だけの関係に溺れながら、かつての同級生である美しい青年・正巳に強くひかれてゆく。しかし、二人が肉体の悦びを分かち合うことは決してなかった。正巳は性的不能者だったのだ―。切なくも凄絶な人びとの性、愛、そして死。小池文学が到達した究極の恋愛小説。
夏の吐息 (講談社文庫) 文庫 – 2008/6/13
あらすじ
「この6編を超える作品は、もう書けないかもしれません。」――小池真理子
永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。――6年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。著者自ら「この六編を超える作品はもう書けないかもしれない」と語る傑作短編集。
冬の伽藍 (講談社文庫) 文庫 – 2002/6/14
あらすじ
純潔と淫蕩(いんとう)の狭間 男と女が辿る愛の軌跡
煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。
夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。
エロス匂い立つ、長編恋愛小説。
あらすじ
その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。『恋』『欲望』へと連なる傑作ロマン。