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夏の闇 (新潮文庫) 文庫 – 1983/5

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夏の闇 (新潮文庫) 文庫 – 1983/5

夏の闇 (新潮文庫)

あらすじ

“徒労、倦怠、焦躁と殺戮"という暗く抜け道のない現代にあって、精神的混迷に灯を探し求め、絶望の淵にあえぐ現代人の《魂の地獄と救済》を描き、著者自らが第二の処女作とする純文学長編。

ヴェトナム戦争で信ずべき自己を見失った主人公は、ただひたすら眠り、貪欲に食い、繰返し性に溺れる嫌悪の日々をおくる……が、ある朝、女と別れ、ヴェトナムの戦場に回帰する。

書籍情報

夏の闇 (新潮文庫) 文庫 – 1983/5

開高 健 (著)
文庫: 266ページ
出版社: 新潮社; 改版 (1983/05)
ISBN-10: 4101128103
ISBN-13: 978-4101128108
発売日: 1983/05

レビュー

Amazonカスタマーレビュー

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輝ける闇 (新潮文庫) 文庫 – 1982/10/27

あらすじ

銃声が止んだ……虫が鳴く、猿が叫ぶ、黄昏のヴェトナムの森。その叫喚のなかで人はひっそり死んでゆく。誰も殺せず、誰も救えず、誰のためでもない、空と土の間を漂うしかない焦燥のリズムが亜熱帯アジアの匂いと響きと色のなかに漂う。孤独・不安・徒労・死――ヴェトナムの戦いを肌で感じた著者が、生の異相を果敢に凝視し、戦争の絶望とみにくさをえぐり出した書下ろし長編。

あらすじ

この本は1964年末から65年初頭にかけて、開高健サイゴンから「週刊朝日」に毎週送稿したルポルタージュを、帰国した開高自身が大急ぎでまとめて緊急出版したものである。

あらすじ

一気に読まないで下さい。ききすぎるクスリと同じです。1回に2つか3つ読むのが適量です…。読者から寄せられた難問、奇問、珍問に人生の達人・開高健が該博な知識を駆使して自在に答えた書。

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さいごに

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