鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

本 › 文学・評論 › 文芸作品

葉隠入門 (新潮文庫) 文庫 – 1983/4

「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」の一句で名高い「葉隠」は、死を中核に据えた、自由と情熱の書である。三島は“わたしのただ一冊の本"と呼んで心酔した。

眩人 (中公文庫)

ペルシア眩人の幻術に自らの栄達を夢見た遣唐留学僧玄〓@51C0@は、聖武天皇生母の重病を秘薬によって癒し、寵をきわめたかに見えたが…。爛熟の唐都長安と天平の奈良を舞台に、政僧の野望と挫折を描いた、畢生の歴史大作。

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人―。四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。

江戸職人綺譚 (新潮文庫) [文庫] [1998] 衆一, 佐江

当世の流行に逆らい、地味な鳶凧作りにこだわり続ける貧乏凧師、定吉。しかし、女房のおみねはまるで糸の切れた凧のように商売敵の男のもとへ…。

海中密輸ルートを探れ (新潮文庫) [文庫] [1983] クライブ・カッスラー; 善之, 中山

フォン・ティルの貨物船が大量の麻薬を積み、アメリカに向かっていることを聞いたピットは、彼の巧みな密輸手段を見破り、麻薬のアメリカ流入を阻止するためフォン・ティルの秘密基地に潜入する。

暗渠の宿 (新潮文庫) [文庫] [2010] 賢太, 西村

路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。 デビュー作「けがれなき酒のへど」を併録した野間文芸新人賞受賞作。

彼岸過迄 (新潮文庫) [文庫] [1952] 漱石, 夏目

愛しながらも彼女を恐れている須永と、彼の煮えきらなさにいらだち、時には嘲笑しながらも心の底では惹かれている千代子との恋愛問題を主軸に、自意識をもてあます内向的な近代知識人の苦悩を描く。