鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

2015-09-15から1日間の記事一覧

明日に向って走れ (角川文庫 緑 539-2) 文庫 – 1983/6

マスコミから総攻撃をくらったスキャンダル、訪れた家庭の崩壊、安定に刃を突きつける音楽業界での反逆、吉田拓郎はたえず事件の只中に身をおき、時代と人生を感じとっていた。この本には、そんな拓郎の生々しい告白がつづられている。

ペスト (新潮文庫) 文庫 – 1969/10/30

アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条…