鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

2015-09-09から1日間の記事一覧

真砂屋お峰 (中公文庫) 文庫 – 1976/9/10

ひっそりと家訓を守って育った材木問屋の娘お峰はある日炎の女に変貌する。 享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に、鮮烈な愛の姿を描く長篇。

江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫) 文庫 – 2005/1/12

魚津へ蜃気楼を観に行った帰りの汽車の中、二等車内には「私」ともう一人、古臭い紳士の格好をした60歳とも40歳ともつかぬ男しかいなかった。「私」はその男が、車窓に絵の額縁のようなものを立てかけているのを奇異な目で見ていた。