死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 池谷 孝司【編著】 新潮社
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新潮文庫 死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 池谷 孝司【編著】 新潮社(2013/05発売)
死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 (新潮文庫) | 池谷 孝司 |本 | 通販 | Amazon
サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
商品コード 9784101387116
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出版社内容情報
〇五年に発生した大阪姉妹殺人事件。逮捕された山地悠紀夫はかつて実母を殺害していた。凶悪犯の素顔に迫る渾身のルポルタージュ。
2005年、大阪で若い姉妹が惨殺された。犯人の山地悠起夫はその5年前、実母を殺し、少年院で矯正教育を受けていた――。山地は裁判で「さっさと死刑にしてくれ」と主張。09年、一切の真相を語ることも、反省することもなく絞首刑となった。享年25。その短い人生でなぜ3人も殺めたのか。彼は化け物か、それとも……。緻密な取材で事件の深層と凶悪犯の素顔に迫る、衝撃のルポルタージュ。
あらすじ・内容説明
2005年、大阪で若い姉妹が惨殺された。犯人の山地悠紀夫はその5年前、実母を殺し、少年院で矯正教育を受けていた―。裁判で山地は「さっさと死刑にしてくれ」と主張。09年、一切の真相を語ることも、反省することもなく絞首刑となった。享年25。その短い人生でなぜ3人も殺めたのか。彼は化け物か、それとも…。緻密な取材で事件の深層と凶悪犯の素顔に迫る、衝撃のルポルタージュ。
目次
第1章 母親殺害まで
第2章 少年院
第3章 二度目の殺人
第4章 孤立を防ぐ
レビュー
この本が出版された年の出来事・流行・世相
2013年流行(出来事)/年代流行
■元横綱大鵬、故納谷幸喜(享年72)の国民栄誉賞の授賞式
■2013 ワールド・ベースボール・クラシック開催
■新石垣空港(石垣島東部)が開港
■東京メトロと都営地下鉄でメールやインターネット接続が使用可能
■松江自動車道全線開通
■JRグループのオレンジカードが販売終了
■東京銀座にて歌舞伎座新開場
■長嶋茂雄と松井秀喜に対する国民栄誉賞授与式挙行
■テレビ放送における東京スカイツリーからの本放送開始
■富士山が世界文化遺産に登録される
■横浜みなとみらい地区で最大級となる商業施設「MARK IS みなとみらい」開業
■直木賞に桜木紫乃の『ホテルローヤル』、芥川龍之介賞に藤野可織の『爪と目』が選出
■田中将大が日本プロ野球新記録の開幕から16連続勝利投手
■高知県四万十市で、日本国内観測史上最高気温となる41.0度を観測
■JR九州が豪華寝台列車『ななつ星in九州』の運行を開始
■出雲大社と伊勢神宮がそろって遷宮
関連書
殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 文庫 – 2015/3/28
長谷川 博一 (著)
Amazonカスタマーレビュー
勾留施設での面会と往復書簡から炙り出す、その凄絶な生育歴。
臨床心理士による殺人犯との直接対話。
著者の言葉
この十年間ほど、私は裁判所から依頼された正式鑑定や、弁護士の依頼による心理鑑定、
そして誰からも依頼されずに直接加害者本人に会うという実践に取り組んできました。
多くが、殺人や強姦などの凶悪事件です。
(本書では)犯罪やその取り扱われ方(裁判)も示しますが、
重きを置いたのはタイトルの「いかに」の部分に込めたとおり、
彼らがまだ犯罪者ではなかった「子ども」のときのことです。
犯罪への伏線となった「子どもの事情」です。(「はじめに」より)
「私はやってない」
「誰がやったの?」
「ネズミ人間か、もう一人の自分」
「どうしてわかるの?」
「黒い中に明るいスポットが表れて、その中でネズミ人間か、もう一人の自分が殺害行為をしている」
「それを見ていたの?」
「見るのは嫌。無理やり見せられて、怖い」
――第二章、宮崎勤との対話より
長谷川さんは、犯罪を犯した一人ひとりの心を、静かに、ゆっくりと開いていく。
あるいは、様々な資料や検査手法を使って、心の奥底にじっくりと光を当てていく。
時に、加害者の味方であるような誤解を受けることもありそうだ。
でも、長谷川さんの仕事が「このような被害も加害も、生まれることがないように」という
祈りと共に行われていることは、その文章から伝わってくる。
―-江川紹子(解説より)
本書に登場する殺人者たち
宅間守(大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件)
宮崎勤(東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件)
前上博(大阪自殺サイト連続連続殺人事件)
元少年(光市母子殺害事件)
匿名(同居女性殺人死体遺棄事件
畠山鈴香(秋田連続児童殺害事件)
金川真大(土浦無差別殺傷事件)
加藤智大(秋葉原無差別殺傷事件)
小林薫(奈良小一女児殺害事件)
匿名(母親による男児せっかん死事件)
謝るなら、いつでもおいで: 佐世保小六女児同級生殺害事件 (新潮文庫) 文庫 – 2018/5/29
川名 壮志 (著)
Amazonカスタマーレビュー
被害者、加害者双方の葛藤を見つめた、慟哭のノンフィクション。
「私がカッターで切りました」。幼さを残す少女は動揺する大人を前に淡々と告げた。2004年長崎県佐世保市。小六の女児が白昼の校舎内で同級生の御手洗怜美さんを刺殺した。
11歳――少年法すら適用されず人殺しの罪に問うことはできない。だが愛する者を奪われた事実は消えない。苦悩する被害者家族、償いきれない業火を背負った加害者家族……それぞれの心のひだを見つめたノンフィクション。
【目次】
第一部
1本の電話/僕は新聞記者/昼日中の教室で/抱き上げてやれなかった/加害少女は/少年法すら適用されない/嵐の幕開け/殺意アリ/遺族とマスコミの狭間で/長い夜/Vサイン/中間の子ども/さっちゃん。ごめんな。/審判開始/元担任の涙/ブログごしの生声/退屈が蝕む心/カウントダウンを止めるには/実名報道/手探りの大人たち/12歳の遺骨/動機/誤訳/ちょっと、いい?/泣かない同級生/怜美を返して/記者にしがみつく/風化と波紋/うわ滑りの先に/偏り/更生と贖罪と/付添人の会見/寂しさのスクラム/ひと時の休息
第二部
【御手洗さん/被害者の父として】
遺族と呼ばれて/それから/記憶のスイッチ/親が背負う気持ち/子どもの心/あの子/償いとは。救いとは。/人前で「笑える」か
【加害者の父として】
開かずのカーテン/及び腰の面会/むなしい問答/細い糸/遺族と隣人/あの日、娘は
【被害者の兄として】
僕と妹/逆に泣けなかった/僕だけが知っていた/叫ぶ場所がなかった/ぶつけられない怒り/遅れてきた喪失感/普通に生きる
エピローグ
解説:伊賀大介
川名壮志
1975(昭和50)年、長野県生れ。新聞記者。2001(平成13)年、早稲田大学卒業後、毎日新聞社に入社。初任地の長崎県佐世保支局で小6女児同級生殺害事件に遭遇する。被害者となった少女の父親は、直属の上司である同支局長だった。事件から約10年にわたり家族の取材を続けて著した『謝るなら、いつでもおいで』が大きな話題に。他の著書に『密着 最高裁のしごと――野暮で真摯な事件簿』がある。