鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

科学・テクノロジー 関連書 おすすめラインナップ

科学・テクノロジー 関連書 おすすめラインナップ

いま話題の書籍をジャンルごとにまとめました
店長おすすめ本、良いなと思った書籍を
幅広く関連書を交えて紹介していきます。

本日、ご紹介する書籍はこちら。

お皿の上の生物学 単行本 – 2015/9/9

お皿の上の生物学
小倉 明彦 (著)

あらすじ

■味・色・香り・温度・食器……。
解剖学、生化学から歴史まで、身近な料理・食材で語る科学エンターテインメント本。

大阪大学で行われた、五月病に感染しつつある学生のための講座(学問の面白さを伝え、受動的な「被教育」から能動的な「自己教育」への転換を目的としたリモチベーションのための科目)の実録と、未遂の講義(その講座は1学期開講だったが、もし2学期に開講するとしたらこんなネタでやろうかなと準備したメモ)と、学生実習「レポートの書き方」が1冊の本に。

お皿の上の料理について生物学する。
生物学を料理してお皿に載せる。
身近な料理や食材を通じて、この両方を試みた。

実験(料理)をしながら、いま鍋の中、フライパンの上で起きている出来事を解説する。料理ほど身近なイベントはないうえ、身近な科学体験はないだろう。
教科書の中の世界でしかなかった「科学」が、身の回りの至るところにころがっていることが実感できる。

五原味説/池田菊苗/旨味/味覚の個人差/ミラクル・フルーツ
青い食材/エディブル・フラワー/クロロフィル/カロテン/リコピン/イカ墨/古楽
嗅覚/消臭剤/加齢臭/フェロモン
料理の適温/蒸発熱/天かす火事/自励的反応/脂身と体温
ニッチ/ハンバーガーと牛丼とチェーン/牛丼の変奏/かつ丼が先かとんかつが先か
木器と漆/眞島利行/日本初女子帝大生
クリスマスにチキン/クリスマス・ケーキ/年越しそば/おせち料理/エビはなぜ赤いか
エンドウとメンデル/血液型性格判断/鍋料理/マチカネワニ/科学論文の話

失われてゆく、我々の内なる細菌 単行本 – 2015/7/2

失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー (著), 山本 太郎 (翻訳)

あらすじ

■人体にはヒト細胞の3倍以上に相当する100兆個もの細菌が常在している。つまり
我々を構成する細胞の70-90%がヒトに由来しない。こうした細菌は地球上の微生物の
無作為集合体ではなく、ヒトと共進化してきた独自の群れであり、我々の生存に不可欠だ。
構成は3歳くらいまでにほぼ決まり、指紋のように個々人で異なる。その最も重要な役割は
先天性、後天性に次ぐ第三の免疫である。しかしこの〈我々の内なる細菌〉は抗生剤の導入
以来、攪乱され続けてきた。帝王切開も、母親から細菌を受け継ぐ機会を奪う。その結果生じ
る健康問題や、薬剤耐性がもたらす「害」の深刻さに、我々は今ようやく気づきつつある。

量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待 単行本 – 2015/9/16

量子力学で生命の謎を解く
ジム・アル-カリーリ (著), ジョンジョー・マクファデン (著), 水谷 淳 (翻訳)

あらすじ

量子力学を使って生命現象の謎を解き明かす「量子生物学」は、現在、急速なスピードで発展し、大きな盛り上がりを見せています。量子生物学によって、これまでの生物学では解けなかった様々な謎が解明されてきています。本書は、英国の気鋭の研究者二人が、量子生物学の最新の成果と可能性を、豊富な実例を通して明らかにした科学読み物です。生物学はもちろん、科学一般に関心をもつすべての読者に最良の一冊です。

みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう〜情報の海と推論の山を越える翼をアナタに! 単行本 – 2015/5/29

みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう〜情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!
三中 信宏 (著)

あらすじ

■分散分析や帰無仮説という用語が登場するのは終盤ですが、そこに至る歩みで、イメージがわかない、数学的な意味..など統計ユーザーが陥りやすい疑問を解消します。「実験系パラメトリック統計学の捉え方」を体感して下さい

動物たちの武器 単行本(ソフトカバー) – 2015/6/24

動物たちの武器
ダグラス・J・エムレン (著), デイヴィッド・J・タス (イラスト), 山田 美明 (翻訳)

あらすじ

■剣歯虎(サーベル・タイガー)、カブトムシ、シオマネキ……
「軍拡」の道を選んだ生物たちの壮絶な物語!
そして人間の武器との共通点とは?
気鋭の生物学者が、進化の謎を情熱豊かに解き明かすポピュラー・サイエンス。

ヘラジカの枝角、マンモスの牙、カブトムシの角や、シオマネキのハサミ……。
なぜある種の生物たちは、体に不相応なほど大きな「武器」を持っているのだろうか?
気鋭の生物学者が、独自の野外調査と最新研究から、武器の巨大化が始まる「条件」を解明していく。
また、生物の武器の進化の過程と、人類の武器の歴史は驚くほど酷似している。
両者をつぶさに比較していくと、生物の武器の意外な役割が明らかになってくる。
そして人間の軍拡競争の行く末とは?
豊富な写真とイラストも駆使し、圧倒的面白さで進化の謎に迫る!

形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ (サイエンス・パレット) 新書 – 2015/4/26

形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ (サイエンス・パレット)
倉谷 滋 (著)

あらすじ

■本書では、「形が進化するとはどういうことか」という古くからの問題に取り組んだ学者たちの歴史を振り返りながら、進化生物学と発生学を取り込むことによって動物形態学が現在どのような理解の体系になりつつあるのかを描いていく。そして発生プログラムの背景にある遺伝子に関する現在の知見を手掛かりに、最終的に動物がたどってきた進化のシナリオをひもとき、動物の祖先がもっていたであろう太古の姿を考察する。

まとめ