鯨の書斎 転がる本のように

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チャップリンとヒトラー――メディアとイメージの世界大戦 単行本 – 2015/6/26

今日の気になる書籍のご紹介

いま話題の書籍や古書などジャンルを問わず
良いなと思った書籍を幅広く関連書を交えて紹介していきます。

本日、ご紹介する書籍はこちら。

あらすじ

一八八九年四月―二〇世紀の世界で、もっとも愛された男ともっとも憎まれた男が、わずか四日違いで誕生した。やがて、二人の才能と思想は、歴史の流れの中で、巨大なうねりとなって激突する。知られざる資料を駆使し、映画『独裁者』をめぐるメディア戦争の実相をスリリングに描く!

目次

第1章 チャップリンの髭、ヒトラーの髭
第2章 ヒトラーの台頭とチャップリン攻撃
第3章 「チャップリンのナポレオン」―幻の反"独裁者"プロジェクト
第4章 「プロダクション#6」―『独裁者』製作準備
第5章 開戦、そして撮影開始
第6章 演説
第7章 完成―作品分析、公開とその衝撃
第8章 『独裁者』というメディア

書籍情報

チャップリンヒトラー――メディアとイメージの世界大戦 単行本 –
大野 裕之 (著)
単行本: 304ページ
出版社: 岩波書店 (2015/6/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 4000238868
ISBN-13: 978-4000238861
発売日: 2015/6/26
商品パッケージの寸法: 19 x 12.6 x 2.8 cm

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大野/裕之
1974年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科後期博士課程所定単位取得。専攻は映画・演劇・英米文化史。日本チャップリン協会会長、劇作家、映画プロデューサー。劇団とっても便利代表。チャップリン映画祭や日本版DVD、英米チャップリン関連映画を監修するなど、チャップリン研究家として国際的に活動。チャップリン研究に対して、2006年にイタリア・ポルデノーネ映画祭特別メダル受賞。脚本・プロデュースを手掛けた映画「太秦ライムライト」(2014年)は第13回ニューヨーク・アジア映画祭最優秀観客賞、第18回ファンタジア国際映画祭シュバル・ノワール賞など多くの賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

敗戦と占領――1940年代 (ひとびとの精神史 第1巻) 単行本(ソフトカバー) – 2015/7/25

栗原 彬 (編集, その他), 吉見 俊哉 (編集, その他), テッサ・モーリス‐スズキ (その他), 苅谷 剛彦 (その他), & 1 その他

あらすじ

■8月15日という大転換を経て、何が変わり、何が変わらなかったのか。北と南の戦場、沖縄、広島、植民地朝鮮、そして本土で、ひとびとは何を経験したのか。社会の変化にどう向き合おうとしたのか。12の物語が、「あなたはどのように生きるか」という問いを私たちに突きつける。時代の転換期におくるシリーズ、刊行開始。本巻で取り上げる人物…大田昌秀水木しげる、大田洋子、黒澤明花森安治堀越二郎、北村サヨ、茨木のり子、若月俊一、中野重治ほか。

あらすじ

ヒトラーに真っ向から立ち向かった傑作。笑いと風刺の命を賭けたプロテスト!
トメニア国の独裁者ヒンケルは、世界征服を目論み、人種の浄化を図るため、ユダヤ人をゲットーに押し込めて迫害をしていた。ところが突撃隊が押し入った床屋のユダヤ人はヒンケルと瓜二つであった。その偶然がとんでもない事態を招き寄せることになる……。
 ヨーロッパで猛威を振るうファシズムの脅威をいち早く察知したチャップリンが、体を張った笑いと風刺で抵抗した勇気ある傑作。チャップリンにとって初の本格的なオール・トーキー映画である。チャップリンは世界征服の野望に燃える独裁者と善良なユダヤ人床屋の二役を演じ、ヒトラーの狂気を笑いとばし、その欺瞞を告発する。これまでのスタイルとは一転したラスト6分間の大演説は、ファシズムの恐ろしさを糾弾し、全人類が平和のために団結する必要を訴えて、映画史に残る名場面。当時、ドイツと同盟関係にあった日本では上映禁止となり、戦後15年経って公開されたが、その普遍的な主題が多くの人を感動させた。

朝鮮の戦争――1950年代 (ひとびとの精神史 第2巻) 単行本(ソフトカバー) – 2015/8/26

テッサ・モーリス‐スズキ (編集, その他), 栗原 彬 (その他), 苅谷 剛彦 (その他), 吉見 俊哉 (その他), & 1 その他

あらすじ

■主権回復を実現して冷戦体制の一翼を担い、豊かさに向け助走する「戦後」日本。朝鮮戦争兵站列島としての具体相を、戦犯や戦時のスパイ活動容疑者、在日朝鮮人作家、沖縄の反戦地主、広島の被爆者、シベリア抑留を生き抜いた詩人らの生き様から描く。山田善二郎、金達寿、阿波根昌鴻、丸木位里丸木俊石原吉郎力道山ほか。

映画は絵画のように――静止・運動・時間 単行本 – 2015/6/26

岡田 温司 (著)

あらすじ

■19世紀末に産声を上げた映画は、絵画の長い歴史からいかなる影響を受けてきたのか。運動と静止、物語性と非‐物語性、イリュージョンと物質性―イメージが、メディアやジャンルをどのように越境し、変容を見せるかを照射するイメージ論研究の最先端に立った比較考察。映画や絵画・彫刻の図版をふんだんに使いながらわかりやすく語られ、映画好きも西洋美術ファンも楽しく読める本。

あらすじ

第一次世界大戦後の戦後民主主義を体現するヴァイマル憲法下で、ヒトラーは人心を掌握し、合法的に荒権を獲得した。ドイツ国民を魅了したナチズムの本質を抉り出し、新たなファシズムの到来に警鐘を鳴らす。

さいごに

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