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今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

武士の娘 (ちくま文庫) 文庫 – 1994/1

今日の気になる書籍のご紹介

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良いなと思った書籍を幅広く
関連書を交えて紹介していきます。

本日の、ご紹介する書籍はこちら。

武士の娘 (ちくま文庫) 文庫 – 1994/1

武士の娘 (ちくま文庫)

あらすじ

杉本鉞子は、1873年越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。

目次

越路の冬
縮れ毛
寒稽古
旧と新
落葉
お正月
父の苦衷
二つの冒険
盂蘭盆
酉の日〔ほか〕

書籍情報

武士の娘 (ちくま文庫) 文庫 – 1994/1

杉本 鉞子 (著), 大岩 美代 (翻訳)
文庫: 384ページ
出版社: 筑摩書房 (1994/01)
ISBN-10: 4480027823
ISBN-13: 978-4480027825
発売日: 1994/01
商品パッケージの寸法: 15 x 11 x 2 cm

著者について

鉞子(えつこ) 世界を魅了した「武士の娘」の生涯 単行本 – 2013/3/26

鉞子(えつこ) 世界を魅了した「武士の娘」の生涯
内田 義雄 (著)

あらすじ

文豪を驚嘆させた自伝を書いた杉本鉞子。それは『グレート・ギャツビー』に比肩するベストセラーだった。戊辰戦争河井継之助と対立した家老の娘・鉞子は、東京で教育を受け、結婚のため海を渡った。英語で書かれた日本人女性の自伝『武士の娘』になぜ世界は注目したのか。

武士の娘 日米の架け橋となった鉞子とフローレンス (講談社+α文庫) 文庫 – 2015/6/23

武士の娘 日米の架け橋となった鉞子とフローレンス (講談社+α文庫)
内田 義雄 (著)

あらすじ

あの司馬遼太郎がその存在を知らず、一読して『福翁自伝』にひけをとらぬ内容、と驚嘆した自伝がある。
1925年(大正15年)、アメリカで無名の日本人女性が英語で書き下ろした『武士の娘』が刊行され、その年のベストセラー・リストに載った。『グレート・ギャツビー』と並ぶ売れ行きで、異例の8万部が世に出た。
著者・杉本鉞子は明治5年生まれ。父は長岡藩の筆頭家老で、司馬遼太郎の『峠』の主人公・河井継之助と幕末に対立し、藩の役職を追われたいわば没落士族である。維新後は、いわゆる武士の商法から零落する。
それにもかかわらず、鉞子は厳しい教育を受け、10代で東京へ出てクリスチャンの学校へ通い英語を身につける。卒業後、浅草で教職につくのは、ちょうど樋口一葉が同地に移り住む頃だった。
縁あって、アメリカ中部で美術商を営む杉本松雄に嫁ぐのが明治31年。しかし、38歳で寡婦となった鉞子は、二人の娘を養育しながらアメリカにとどまる決意をする。
生涯、彼女をサポートしてくれたアメリカ人女性との邂逅。食べるためにはじめた新聞・雑誌への投稿が、編集者の目に留まり一冊となる。それが『武士の娘』だった。ニューヨークへ移り住んだときには、コロンビア大学の教壇で日本語と日本史を、日本人女性としてはじめて教えた。
戦争をはさみ、『武士の娘』以降3冊の本を書いた鉞子は、昭和25年に息をひきとるまで日米の架け橋となった。アメリカでは有名人、日本では無名―忘れられた杉本鉞子の一生を描く。
ちなみに『武士の娘』は、現在もちくま文庫で、順調に版を重ねている。かつ、昨年鉞子のアメリカ時代の書簡が発見され、地元・新潟の会津八一記念館で展示されている。

A Daughter of the Samurai (英語) ペーパーバック – 2001/6

A Daughter of the Samurai
Etsu Inagaki Sugimoto (著), Christopher Morley (著)

あらすじ

A Daughter of the Samurai tells the true story of a samurai's daughter, brought up in the strict traditions of feudal Japan, who was sent to America to meet her future husband. An engrossing, haunting tale that gives us insight into an almost forgotten age.

Madam Sugimoto was born in Japan, not in the sunny southern part of the country which has given it the name of "The Land of Flowers," but in the northern province of Echigo which is bleak and cold and so cut off from the rest of the country by mountains that in times past it had been considered fit only for political prisoners or exiles.

Her father was a Samurai, with high ideals of what was expected of a Samurai's family. His hopes were concentrated in his son until the son refused to marry the girl for whom he was destined and ran off to America. After that all that was meant for him fell to the lot of the little wavy-haired Etsu who writes here so delightfully of the things that happened in their childhood days in far-away Japan.

武家の女性 (岩波文庫 青 162-1) 文庫 – 1983/4/16

武家の女性 (岩波文庫 青 162-1)
山川 菊栄 (著)

あらすじ

幕末の下級武士の家に生れ育った母千世の昔話をもとに、武士の家庭と女性の日常の暮らしを女性の眼で生き生きと描き出した庶民生活史。動乱に明け暮れる水戸藩で女性たちがどのような躾を受けて暮していたのかが、巧みな筆致で描かれる。女性解放運動の優れた思想家であった著者による滋味溢れる生活史・民俗史。(解説=芳賀 徹)

明治人の姿 (小学館101新書) 新書 – 2009/4/1

明治人の姿 (小学館101新書)
櫻井 よしこ (著), 700 (編集)

あらすじ

激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。

海を渡ったサムライの娘 杉本鉞子 単行本 – 2003/7/10

海を渡ったサムライの娘 杉本鉞子
多田 建次 (著)

あらすじ

激動の明治維新期に越後の家老の家に生まれ、厳格な躾を受けて育った杉本鉞子は、文明開化の東京、アメリカで異文化と出会い、英文の自伝『武士の娘』を著し、日米文化交流の懸け橋の役割を果たした。武士の娘としてのモラルに照らして行動した鉞子の人間像を、『福翁自伝』の福沢諭吉と対比しながら浮かび上がらせる。

まとめ