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幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2005/12

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幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2005/12

幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫)

あらすじ

20世紀の数学はヒルベルトを抜きにしては語れない、と言われるドイツ数学界の巨峰37歳の処女作。没後に改訂第8版が刊行されたほど、重要かつ長く読み継がれてきた書。ユークリッド幾何学の全公理を結合・順序・合同・平行・連続の5種の公理群にまとめ、相互の独立性を完全に証明した。公理論的方法が成功を収めた典型例であり、数学全般の公理化への出発点となった記念碑的著作。またユークリッド「原論」同様、影響は数学にとどまらなかった。なお本書には、論文「数の概念について」と著名な講演「公理論的思惟」を併収。

目次

幾何学基礎論(五つの公理群
公理の無矛盾性および相互独立性
比例の理論
平面における面積の理論
デザルグの定理
パスカルの定理
公理1‐4に基づく幾何学作図)
数の概念について
公理論的思惟

書籍情報

幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2005/12

D. ヒルベルト (著), David Hilbert (原著), 中村 幸四郎 (翻訳)
文庫: 242ページ
出版社: 筑摩書房 (2005/12)
ISBN-10: 4480089535
ISBN-13: 978-4480089533
発売日: 2005/12
商品パッケージの寸法: 14.4 x 10.6 x 1.4 cm

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ヒルベルト,D.
1862‐1943年。ドイツ・ケーニヒスベルク生まれ。長くゲッティンゲン大学で教え、20世紀の世界の数学を主導した。その業績は、幾何学基礎論、代数的整数論積分方程式論、解析学理論物理学数学基礎論など多方面に渉る。数学全般に特有の純粋な論理を追究し、公理主義を唱導。「ヒルベルトの23の問題」を提起したことでも知られる

中村/幸四郎
1901‐1986年。東京生まれ。東京帝国大学数学科卒業。大阪大学兵庫医科大学名誉教授。専攻・数学基礎論、数学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

レビュー

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ISBN-10: 4480096655

さいごに

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