鯨の書斎 転がる本のように

今日も、どこかで読まれている本を紹介しています。

地下室の手記 (新潮文庫) 文庫 – 1970/1/1

今日の気になる書籍のご紹介

いま話題の書籍や古書などジャンルを問わず
良いなと思った書籍を幅広く関連書を交えて紹介していきます。

本日、ご紹介する書籍はこちら。

地下室の手記 (新潮文庫) 文庫 – 1970/1/1

地下室の手記 (新潮文庫)

あらすじ

極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。

書籍情報

地下室の手記 (新潮文庫) 文庫 – 1970/1/1

文庫: 216ページ
出版社: 新潮社; 改版 (1970/1/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4102010092
ISBN-13: 978-4102010099
発売日: 1970/1/1
商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1 cm

レビュー

Amazonカスタマーレビュー

関連書籍

あらすじ

思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら、刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。地獄さながらの獄内の生活、悽惨目を覆う笞刑、野獣的な状態に陥った犯罪者の心理などを、深く鋭い観察と正確な描写によって芸術的に再現、苦悩をテーマとする芸術家の成熟を示し、ドストエフスキーの名を世界的にした作品。

あらすじ

世間から侮蔑の目で見られている小心で善良な小役人マカール・ジェーヴシキンと薄幸の乙女ワーレンカの不幸な恋の物語。往復書簡という体裁をとったこの小説は、ドストエフスキーの処女作であり、都会の吹きだまりに住む人々の孤独と屈辱を訴え、彼らの人間的自負と社会的卑屈さの心理的葛藤を描いて、「写実的ヒューマニズム」の傑作と絶賛され、文豪の名を一時に高めた作品である。

虐げられた人びと (新潮文庫) 文庫 – 2005/10

ドストエフスキー (著), 小笠原 豊樹 (翻訳)

あらすじ

民主主義的理想を掲げたえず軽薄な言動をとっては弁明し、結果として残酷な事態を招来しながら、誰にも憎まれない青年アリョーシャと、傷つきやすい清純な娘ナターシャの悲恋を中心に、農奴解放を迎え本格的なブルジョア社会へ移行しようとしていたロシアの混乱の時代における虐げられた人びとの姿を描く。人道主義を基調とし、文豪の限りなく優しい心情を吐露した抒情溢れる傑作。

賭博者 (新潮文庫) 文庫 – 1969/2/22

ドストエフスキー (著), 原 卓也 (翻訳)

あらすじ

ドイツのある観光地に滞在する将軍家の家庭教師をしながら、ルーレットの魅力にとりつかれ身を滅ぼしてゆく青年を通して、ロシア人に特有な病的性格を浮彫りにする。ドストエフスキーは、本書に描かれたのとほぼ同一の体験をしており、己れ自身の体験に裏打ちされた叙述は、人間の深層心理を鋭く照射し、ドストエフスキーの全著作の中でも特異な位置を占める作品である。

白痴 (上巻) (新潮文庫) 文庫 – 2004/4

ドストエフスキー (著), 木村 浩 (翻訳)

あらすじ

スイスの精神療養所で成人したムイシュキン公爵は、ロシアの現実についで何の知識も持たずに故郷に帰ってくる。純真で無垢な心を持った公爵は、すべての人から愛され、彼らの魂をゆさぶるが、ロシア的因習のなかにある人々は、そのためにかえって混乱し騒動の渦をまき起す。この騒動は、汚辱のなかにあっても誇りを失わない美貌の女性ナスターシャをめぐってさらに深まっていく。

さいごに

最後までお読み頂きありがとうございました
もしこの記事が気に入って頂けましたなら、
はてなブックマークツイッターFacebook等でシェアしていただけたら嬉しいです。
この上ない励みになります。